
デザインにおいて「色」は、見る人に与える印象を大きく左右する重要な要素です。
同じ形・構成のデザインでも、配色を変えるだけで、違った雰囲気を演出することができます。
今回は、シルクスクリーンプリントでオリジナルTシャツや、その他ウェアを作成する際の「配色替え」の考え方と効果、そして注意点をご紹介します。
オリジナルTシャツ・ウェア制作で配色替えを行う理由
配色替えとは、同じデザインを使いながらプリント色だけを変更する手法です。
同じデザインでも配色を変えることで、ターゲット層や販売チャネルに合わせた多様な展開が可能です。明るく爽やかなカラーや、落ち着いたクラシックな配色など、プリント色を切り替えるだけで雰囲気やブランドイメージを自在に演出できます。
シルクスクリーンプリントでは、使用する色ごとに版を作成します。右例の3色デザインをプリントする場合、合計3つの版 (①、②、③)を作成する為、このデザインにて配色替えを行う際は、版①・②・③で作成されたパーツのプリント色をそれぞれ変更することが出来ます。

パーツ | プリント色 | 作成する版 |
犬の体 (塗り部分) | ![]() | ① |
犬の体 (線部分)・ 耳・マズル・目 | ![]() | ② |
文字・背景 | ![]() | ③ |
※プリント色はDEMO PRINTカラー見本より選択
配色替えの例を紹介
作成されたパーツごとの版を使用して配色替えを行う例をご紹介。

パーツ | プリント色 | 作成する版 |
犬の体 (塗り部分) | ![]() → ![]() | ① |
犬の体 (線部分)・ 耳・マズル・目 | ![]() → ![]() | ② |
文字・背景 | ![]() → ![]() | ③ |
※プリント色はDEMO PRINTカラー見本より選択
オリジナルTシャツ・ウェア制作で注意したい配色替えのポイント
配色替えにおいて重要なポイントは、色を変えられるのが、作成する版の単位という点です。
今回用いたデザインにおいては「犬の体(塗り部分)」、「文字・背景」、「犬の体 (線部分)・耳・マズル・目」がそれぞれ1つの版で作成されています。
その為、「文字と背景を異なるプリント色にする」または、「犬の体 (線部分)と耳・マズル・目を異なるプリント色にする」という事は配色替えでは実現できず、専用の版を別途作成することになります。
例えば、以下のように文字と背景をそれぞれ異なるプリント色にする場合、これまで使用していた版③は利用できません。その為、新規で文字のみの版と背景のみの版を作成する必要があります。

パーツ | プリント色 | 配色替え可否 |
犬の体 (塗り部分) | ![]() → ![]() | ○ |
犬の体 (線部分)・ 耳・マズル・目 | ![]() → ![]() | ○ |
文字・背景 | ![]() → ![]() ![]() → ![]() | × |
※プリント色はDEMO PRINTカラー見本より選択
まとめ・よくある質問
シルクスクリーンプリントでアイテムを制作する際、配色替えを行うことで、同じデザインを活用しながら、季節やターゲットに合わせた異なる印象を生み出すことが可能です。
ただし、版がいくつ必要になるのか等を判断する事が難しい場合もございますので、ご不明な点がありましたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
- Q配色替えをする際、追加料金はかかりますか?
- A
1つの案件において複数の配色パターンが存在する際は、色の切り替えごとにインク交換や準備の工程が発生するため、追加コストが発生します。
*詳細はご相談内容に応じてお見積りいたします。
お見積もり・ご注文・お問合せ
セールスサポート team01@demoprint.co.jp
お見積もりは以下のフォームからもご依頼いただけます。
- Qシルクスクリーンプリント以外の加工手法でも配色替えは可能ですか?
- A
シルクスクリーンプリント以外の加工手法はプリント色を選択することが不可能なため、配色替えも不可能となります。
- Qシルクスクリーンプリント以外の加工手法でも配色替えは可能ですか?
- A
シルクスクリーンプリント以外の加工手法はプリント色を選択することが不可能なため、配色替えも不可能となります。
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